始まりました
日比谷に出かけた。飯野ビルの地下は食堂街になっている。昼時だから混雑していた。焼鳥屋の店頭にあるポスターに目がとまった。
でっかく「やきとり弁当 始まりました」と書いてある。
緊急事態宣言以降、飲食店が弁当を取り扱うことが多くなった。その一環であろう。ふつうなら「弁当 始めました」とするのだろうが、この店では「始まりました」としている。ちょっと変。始まりましたは、ひとごとというか、第三者的である。特別企画としてGo Toなんとかキャンペーンが始まったのならともかく、弁当は変だろう。このポスター、ちかごろ掲げたのではなく、緊急事態がはじまったころのものだろう。けっこう長く、だれもおかしいと思わないのか。おかしいとおもっても言わないのか。私の目はしばし釘付けとなった。写真を撮るのを忘れた。
時間があったので東京国際フォーラム(有楽町)にむかった。「日本人の働き方100年」という報道写真展を見るために。働く人の姿を撮ったもの。職場環境改善、首切り反対など労働争議の写真が多い。目を引いたのは終戦直後の稲刈りの写真。不忍池を埋めたててたんぼにした。知らなかった。私を含めて、そういう時代があったことをほとんどの人は知らない。
図録を書おうと思ったがそこでは売ってなかった。アマゾンだけで売っているという。めんどくさい。会場でも売ってよと言おうと思ったが、やめておいた。
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