親ガチャ 国ガチャ
「親ガチャ」なることばを目にするようになった。
子は親を選べない。親によって子の運命は変わってくる、ということである。ガチャガチャ(カプセルおもちゃ)を回しても期待するおもちゃには当たらない。あれと同じ。だからガチャなのだ。かつて、部下は上司を選べないという流行語があったのを思い出す。(ソーシャルゲームガチャからきている用語らしいが、ガチャガチャの方が分かりやすい)
いま、ポーランドに入国しようとベラルーシ国境に難民が押し寄せている。意図的に難民を押しやろうとしているとEU側は非難しているが、難民にとってはそんなことはどうでもよい。最低限でもいいからふつうの暮らしがしたいという思いで国を出た。シリアは戦闘は治まっているようだが、国としての体制はできていない。難民輸出国のままである。
メキシコ国境にはグアテマラからの難民が押し寄せている。アメリカは入国の入り口を絞っている。アフリカにも隣国に逃げ込む難民が多くいる。
さまざまな国から難民が富裕国に押し寄せている。それほど富んでいない国にも平穏な生活を求めてやってきている。
わずかな希望しかない難民を思うとこころが痛む。我が身が難民でないことに安堵する。
「国ガチャ」だ。何の因果かシリアに生まれなければならなかったのか、為政者を呪い、我が身の不運を嘆く。
ちょっと周りを見れば、難民にもなれない国もある。脱北したくてもできない、脱北に失敗すれば収容所送りとなる。
ガチャガチャとリセットできればよいが、そうはいかない。
国は難民の入り口をほとんど閉ざしている。なんとかならないものか。
幸運にも国ガチャで日本に生まれた身としては、難民支援にわずかばかりの寄付をするぐらいしかできない。(怪しい団体は避けて)
落語ガチャがある。以前書いたことがあるけれど、落語をテーマにしたグッズである。死神、ちりとてちん、目黒のさんま、禁酒番屋(水カステラ)などがある。死神がいちばんよいのだが、それに当たるとは限らない。死神をゲットして鞄に取り付けていたのだが、なくしてしまった。糸が切れてしまったのだ。
川柳川柳さんの「がーこん」フィギュアがあったらいいな。つくってもらえないか。
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