不穏な空気
感染もようやくおちついてきたかと思っていたら、オミクロン株である。水際でくい止める策を講じているが、市中感染もぽつぽつ出始めている。こいつは感染力が強い。どうなるか。第6波は目前のような気もする。そしたらまたまた緊急事態が宣言される。
飲み会で、コーエン兄弟監督作品の話題になった。そのいきさつは省くが、「シリアスマン」の話をした。私以外はだれも観ていない。上映されたのは都内で確かたった1館だった(別のところでもやっていたかもしれないけど)。しかも上映期間中に東日本大震災があった。その混乱で映画は話題になることはなかった。それどころじゃなかったことも事実だ。
主人公ラリー(大学で物理を教えている)の家族に次々とトラブルが持ち上がるというストーリーである。トラブルは深刻でないものもあるがラリーを悩ませる。ようやくそれを乗り切ったように思われたが、次の災難が襲う予感がするところで映画は終わる。ネタバレ承知で言うと、災難とは竜巻である。
ことしアメリカでは大竜巻が起き、多くの人が犠牲になった。そんなこともあって「シリアスマン」を思いだした。
ラストの不穏な空気は、大震災の予兆とも重なった。
もうひとつ、それより少し前、12月下旬、柳亭市馬の会があった。年末恒例の会で市馬が昭和歌謡を歌うという落語会というより歌謡ショーである。会場は九段会館の大ホール。初めて入ったのだが、その古色蒼然とした造りに驚いた。木製のイスだった。戦後ほとんど改修されることがなかった。
これじゃ、地震がきたらイッパツ(で崩れる)だなと思った。案の定、予感は当たって、地震の折、天井が崩れ、死傷者を出してしまった。
わたしの予感はなんとなくあたる。
満員の居酒屋で狂騒する姿に不穏な空気を感じる。第6波だな。
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