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2021年12月 6日 (月)

「モーリタニアン 黒塗りの記録」 自由と許し

 キューバにアメリカの軍事基地がある。グアンタナモ基地。収容所施設もある。中にはイラクやアフガニスタンの捕虜がいる。

 評判が悪いというか悪名が鳴り響いている。犯罪容疑者への拷問、虐待があり、起訴せず長期の拘束を続けている。閉鎖の話もあったが、依然として存在している。

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 アートセンターで「モーリタニアン 黒塗りの記録」を観てきた。グアンタナモ収容所を舞台にした映画である。実話をベースにしている。

 アメリカ同時多発テロに関与した疑い(テロリストを勧誘したとの容疑)で収監されたモーリタニア人の弁護を引き受けたナンシー(ジョディ・フォスター)であったが、軍や政府機関の抵抗の壁に阻まれる。開示請求した政府の機密文書はほとんどが黒塗りだった。

 軍から派遣された中佐(カンバーバッチ)は検事の立場だが、軍上層部のやり方に次第に疑問を深めていく。

 アメリカ政府や軍部は執念深い。首謀者のビンラディンを殺害してもテロへの報復の手を緩めない。容疑者への水責め、眠らせない、騒音といった拷問は執拗かつ残忍である。

 容疑者モハメドゥはなんだかんだで14年ほど収容されたあと解放される。彼は語る。「アラビア語で自由と許すはおなじことばだ

 モハメドゥはボブディランを歌ってすべてを許す。それは美しい。しかし現実は、復讐の連鎖となっている。

「自由と許し」はすこし説明がいる。憎悪は復讐を生み、報復の連鎖となる。どこかで断たなければ事態は収まらない。復讐という感情からフリーになる。相手を許すことで自由になれる。許しと自由は繋がっている。そういう意味である。

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