「キングスマン ファースト・エージェント」
暇だ。いつも暇だけど、年末年始は特に。会合も会食もない。家事でやったことといえば、電球の取り替えぐらい。
テレビは飽きる。映画は、アートセンターは、年末年始は休館。イオンシネマはさして観たいものはない。しいてあげれば「キングスマン ファースト:エージェント」ぐらいか。それを観よう。
「キングスマン」シリーズの第三作だそうだ。前作は観ていない。今回のキングスマンは、さかのぼって組織が誕生したあたりの物語という。
時代は100年ほど前、第一次大戦が始まろうとしていた。それより10数年前、オックスフォード公爵(レイフ・ファインズ)は南アフリカで妻を失う。公爵は秘密組織の長となり、悪の組織と戦うべく立ち上がる。悪の組織は、大戦を拡大させ世界を牛耳ろうとしている。
公爵は息子のコンラッドとともに帝政ロシアが戦争から手を引くように企てる。それにはラスプーチンの魔力を断つことだ。情報網(召使いのネットワーク)を駆使しラスプーチンに近づく。対決がおもしろい。ばかばかしいほど時代劇調。京劇のような立ち回りである。
そして、ロシア革命によりロマノフ王朝は倒れ、大戦から手を引く。しかし、ドイツ軍の勢い衰えない。アメリカに参戦してもらわないとイギリスは窮地に立たされることになる。どうしたらアメリカは参戦してくれるか。
独仏国境では塹壕戦が始まっている。塹壕戦はこれまで何度も映画化されている。激戦の模様は迫力がある。このあたり、金をかけていることがわかる。
イギリス礼賛の勝手な映画といえばそれまでだが、イギリスの伝統をきちんと反映しているところが興味深い。情報網が張り巡らせた家政婦というか召使いというのが愉快である。
中立の立場をとるアメリカのウイルソン大統領をどのようにして参戦させるか。後半は、これがキングスマン組織の最重要課題になる。ウイルソン説得の手段が可笑しい。ばかばかしいほど笑える。
ラストは悪の組織に乗り込むのだが、これがスリリング。007シリーズのパロディである。100年前のM16(イギリス秘密情報部)だと思えばよい。
それにしてもイギリスのにおいたっぷりの映画であった。
ついでのひとこと
三輪の高蔵寺が全焼したというニュースが飛び込んできた。
新百合ヶ丘から岡上(川崎の飛地)まで散歩することがあるが、高蔵寺はその途中にある。シャクナゲの花がきれいな寺として知られている。それが焼けちゃうなんて信じられない。出火の原因はなんなのだろうか。
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