「ただ悪より救いたまえ」
韓国映画のレベルは高い。「パラサイト/半地下の家族」が米国アカデミー賞をとったことで脚光を浴びたが、同時期に作られたものでは「工作/黒金星(ブラックヴィーナス)と呼ばれた男」の方がおもしろかった。スパイ役のファン・ジョンミンの演技が光った。「コクソン」での祈祷師役も印象に残っている。
そのファンが主演したのが「ただ悪より救いたまえ」。アートセンターで観てきた。韓国映画といえば激しい暴力シーンがあるものが多い。過激すぎて好きになれないのだが、ま、それを除けば観る価値はある。家族の中での暴力というとキム・ギドクの監督作品を思い浮かべる。キム・ギドクって新型コロナで死んじゃったんだよね。
ほとんどが、タイ・バンコクが舞台になる。臓器売買目的の児童誘拐を軸に二人の男の対立を描く。元殺し屋とそれに復習しようとする殺し屋である。マフィアがからみ、ドンパチ、銃撃戦が繰り広げられる。トゥクトゥクに乗ってマシンガンをぶっ放すシーンもある。殴り合いも残忍! このあたりもっとソフトであってもらいたいと思うのだが、韓国映画は容赦しない。
紅一点というか男というか女というか、トランスジェンダーの女性が登場する。この女性の光った演技が印象に残る。
ついでのひとこと
モニカ・ヴィッティが亡くなった。知らない人が多いと思うが、年配の映画好きならわかる。イタリアの大女優である。今から60年ぐらい前に、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「情事」や「太陽はひとりぼっち」に出演した。けだるい虚無的な雰囲気が印象に残っている。
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