ウクライナはどうなるのか
緊迫した情勢が続いている。
ベラルーシでは合同演習が行われ、ロシアはいつでもウクライナに侵攻できる態勢を整えている。演習の様子をロシアの放送局が伝えている。たくさんの戦車が走っている。実際には戦車は縦横に走り回っているのだろう。
テレビや新聞で伝えられるものとは違うところに目がいく。大地である。
あの土地、ふだんどうなっているのか。草原。牧草地と思われる。場所によってはライ麦畑なのかもしれない。ウクライナはかつてソ連の穀倉地帯と言われた。隣接するベラルーシの地域も同じように穀倉地域だろう。
それが重い戦車で踏みつけられれば植物は育たない土地になってしまう。土は保水性があり、微生物がたくさん生息している。踏みつけられ固められると、保水性は失われて土壌は変わってしまう。土は砂に変わる。砂は砂塵として舞い上がる。固い土では植物は育たない。緑の大地が土むき出しの不毛の地になってしまうのだ。
戦いになれば、人命が失われるだけでなく、建物は破棄され、土地もダメになってしまう。
今回の事態は、プーチンの恐怖心(国境に緩衝地帯がないと不安でしようがない)によるのもと書いた。もちろん旧ソ連ぐらいまで陣地を拡大したいという欲望もある。だから、隣国にちょっかいを出す。ジョージアに進出して、戦争となった。現在は落ち着いているようだが、南オセチアには親ロシア勢力が居座っている。モルドバにも侵攻し、戦闘がやんだ後も、ロシア軍は撤退せず居続けている。
親ロ武装勢力が実効支配する地域を独立国として承認し、平和維持を名目にロシア軍を常駐させようとするのも過去の延長線にある。東部での侵攻のために目くらましとしてベラルーシで合同演習をやっているわけである。
それにしても、大地が戦車によって蹂躙されるのはなんとも切ない。発射される砲弾より、キャタピラにつぶされるタンポポの花が気にかかる。
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