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2022年2月 1日 (火)

「ダーク・ウォーターズ」

 カントリー・ロードという歌をご存じだろう。ジョン・デンバーの名曲。カラオケでも日本語歌詞でよく歌われてきた。

 元歌の歌詞に、ウエストバージニアが出てくる。ほとんど天国のようなところだと。

 アートセンターで「ダーク・ウォーターズ」を観てきた。アメリカ版公害事件を扱った映画である。その中で、カントリー・ロードがちらりと流れる。ウエストバージニアが舞台になる。

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 ウエストバージニアの農場主が、工場の廃棄物により農場や川が汚染されて100頭もの牛が病死した、なんとかしてくれと弁護士事務所に駆け込む。弁護士事務所は企業側に立つ事務所だったが、農場主は地元では埒があかないから、どこでもいい、大きな事務所に頼み込むことにしたのだ。その工場はデュポン。巨大化学メーカーである。

 ボブ・ピロット(マーク・ラファロ)弁護士は現地に出向き、調査をする。牧場主の言っていることはまんざらウソではない、とりあえずロブは廃棄物に関わる資料の開示を裁判所に求める。1998年のことだった。

 ここからロブはわき目もふらず廃棄物問題に取り組んでいくことになる。時系列に描かれているので分りやすい。

 テフロンの原料、フッ素化合物が人体に影響があることを突き止め、紆余曲折があるけれど最終的には7万人の集団訴訟にこぎ着ける。

 こう書くと簡単に見えるが、デュポンにとってテフロンは稼ぎ頭。なんだかんだと原告側に反論し、訴訟をあきらめるよう長期戦に持ち込もうとする。また工場は雇用開発など地域経済に貢献しているから地元民の中には告発に消極的な人が多い。弁護士事務所としても金にならない訴訟であり、ボブに妥協するよう求める。家庭もおかしくなる。そうした逆風のなかで、孤軍奮闘するボブの姿が描かれる。

無駄を省いたシンプルな脚本であり、わかりやすい。ダレる部分はない。

 ボブの妻役にアン・ハサウェイ。上司役にティム・ロビンス。ティム・ロビンスをスクリーンで見るには久しぶりである。白髪になった。ちょっと太った。歳相応か。

 それにしても。このデュポン告発の訴訟。ずいぶん長く続いた。まだ決着していないものもあるようだ。どの国の公害訴訟は長引く。

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