志ん輔 V.S.若手真打の会
鶴川落語会(ポプリホール)に行ってきた。今回は古今亭志ん輔と若手真打三人の会。前回は新型コロナ前の間だから二年か三年前、あまり記憶に残っていない。
今回の演者と演目
柳亭小痴楽 新聞記事
春風亭三朝 片棒
三笑亭夢丸 身投げ屋
古今亭志ん輔 宋珉の滝
うとうとしていたので、小痴楽の噺はあまり聴いていなかった。マクラまではしっかり聴いていたのだが・・。
三朝の声で目が覚めた。この人の声はよくとおる。いい声だ。名前からして春風亭一朝の弟子だとわかる。師匠は「片棒」をよくやる。師匠譲りの語りである。
夢丸も声がいい。「身投げ屋」はその名のとおり、身投げのふりで金を稼ごうとする男の話である。不景気だとこんな商売(寸借詐欺)も生まれるということか。映画「切腹」と同じ路線上にある。
で、志ん輔師匠。なにをやるかと思っていたら「宋珉の滝」だった。この噺、志ん輔さん以外はあまりやらないんじゃないか。以前聴いたのも志ん輔さんだった。
腰元彫り(刀の鍔の細工)の職人の噺。いかにして名工になったか。似たような噺に「浜野矩随」がある。
「金明竹」に早口でしゃべる上方の男が出てくる。何をしゃべっているかわからない。そのことばのなかに宋珉(横谷宋珉の小柄)が出てくると途中で解説を入れるのが志ん輔流である。
アフタートークは四人でおしゃべり。ふだん、どんな風に稽古をしているかという話題。家ではやりにくい。子供が邪魔をする。公園で歩きながらというのが多い。誰もいないなら壁に向かってというやりかたは古いのかもしれない。
志ん輔さんのブログを覗くと、前日に「宋珉の滝」の稽古とある。ちゃんと、おさらいをしている。
当日のブログ。 「トーク」はテーマを「稽古」と決めてテキパキと進行して終演。楽しい会になった。
そのとおり、楽しい会だった。
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