異様な日常
2年前の4月から5月にかけて非常事態が宣言された。
大型商業施設、映画館、居酒屋、学校、図書館などの公共施設が閉鎖された。不要不急の外出を自粛せよとなり、マスクが店頭から消えた。パンデミックという経験したことにない事態だったのでパニックになるのはわからないでもないが、政府のやり方は過剰だった。学校まで閉鎖するのはやり過ぎだった。まあ、武漢での都市封鎖よりはましだったが。
我が身を振り返れば、新百合ヶ丘ではただ一軒の本屋までクローズしたのにはまいった。助かったのは喫茶店が開いていたことだ。スターバックスとベローチェは朝7時からやっていた。コーヒーを飲んで1時間以上本を読み、そして散歩をした。二つ隣の鶴川駅前の本屋がやっているのを知り、そこまで歩き、本を買い、電車で新百合ヶ丘まで戻るという日が何日かあった。
飲み会は激減した。緊急事態、まんえん防止が解除された合間に一、二度やった程度。年寄りにはわずらわしいリモートなんとかもおぼえた。
二年経った今もコロナは収まらない。変異したオミクロン株が吹き荒れている。マスクは必携品となったまま。このオミクロン、若い人は重症化しないから気がゆるんでいる。病床のほとんどは高齢者で占められている。
嫌なことばだが、ウィズコロナ社会になりつつある。となりの中国はゼロコロナを目指している。で、上海を封鎖した。そうとう厳重に取り締まっているらしい。人権よりゼロコロナである。
それにしても異様な日常である。過去形で異様な日々だったといえる日はいつくるのか。4回目のワクチン接種が話題にのぼるようになった。さして効かないというか持続時間が短いワクチン接種などしてもしょうがないという見解もある。年寄りはしたほうがいいという声もある。
コロナ三年の患い、と何度も書いた。三年以内には終息してほしい。
それにしても(もう一度繰り返す)、ウクライナよりはマシ、か。
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