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2022年4月18日 (月)

 AI将棋・囲碁

 NHKの将棋・囲碁トーナメントは昨年からAIを導入している。

 画面上部に、形勢を100パーセント比で表示する。形勢互角なら50パーセント前後、有利ならそちらの数値は上がる。将棋の場合、即詰めありと判断すると99パーセントと表示される。正しい手を指せば勝ちである。ただし、早指しだから30秒未満で指さなければならない。必勝の局面でも間違えれば形勢は一気に逆転する。パーセントは大幅に下がる。これがおもしろい。

 今年度からは形勢のほか、次の候補手を表示するようになった。最善手、次善手といった三手が表示される。

 AIにも好みがあることを知った。囲碁の場合、地に辛いというか実利の手を第一候補に挙げる。陣地取り合戦だから実利を目指すのは当然だけれど、ちょっと味気ない気もする。AIは隅に石を置く手(陣地を確保できる)を第一候補とするが、その手を打たないと形勢評価はぐんと下がる。相手もそこを見逃すと形勢はもとに戻る。それが正解なのだろう。AIの好みがわかる。NHKで使う囲碁のAIは、たとえば武宮九段のような打ち方(宇宙流と呼ばれる)を好まないらしい。

 将棋の場合、棋士が読んでいる手(たぶん)とは違うところに目を付けることがある。離れ駒を解消したり、あるいは攻めの場合、逆方向から包み込むような手を第一候補に挙げることがある。なるほどと思うが、実戦では思いつかないし、浮かんでもなかなか指せない。プロ棋士の感覚ではないのだ。藤井5冠なら指すかもしれない(ただし、これまで藤井5冠はNHKトーナメントでは上位まで勝ち進めないでいる)。

 AIは正しい手を指す。正しいけれど、個性がないような気もする。囲碁なら武宮好みの手とか、将棋なら木村九段ならこう指すといった予測もやればおもしろいと思う。アルゴリズムをつかえばそれほど難しくないはずだ。

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 ついでのひとこと

 しんゆり駅前ではマルシェというイベントを土日でやった。ひさしぶりの開催である。ペデストリアンデッキでは青空ピアノ(街角ピアノ)もある。写真がそれ。

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