「犬王」 ロックアニメ
アニメ映画「犬王」を観てきた。
室町時代の能楽師や琵琶法師たちを描いたものである。原作は古川日出男の「平家物語 犬王の巻」。古川日出男は「平家物語」の現代語訳をしている。そこから派生した作品である。
アニメ映画を観ることは少なくなったが、いま「平家物語」をポツポツと読んでいるので、この「犬王」を観ておこうとなった。
壇ノ浦に沈んだ三種の神器を取り戻すとか、南北朝の対立がどうのこうのとか、琵琶法師グループへの弾圧といった内容になっているが、それは傍流のことであって、能楽師の犬王と琵琶法師の友有をメインとした歌と演奏のパフォーマンスである。
音楽は大友良英(「あまちゃん」のテーマ曲が有名)。Jポップというジャンルがあるが、Jロックだろうな。その熱狂的なサウンド。これがみどころのすべてである。
じつに迫力ある歌と演奏だった。現在のロックフェスティバルのノリと言っておこう。とりわけ琵琶の打ち鳴らしがよい。ひとつ気になったのは歌詞がよく聞き取れないことだ。これが忌野清志郎なら、もっと明瞭に清志郎節で歌ってくれたんじゃないか。無理だけど。
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