「ヘルドッグス」
原田眞人監督といえば、めまぐるしいというかスピーディな作品が多い。ワンカットが短い。同じ2時間の映画でも、他の監督と比べるとカット数はたぶん倍ぐらいある。
その原田監督の「ヘルドックス」を観てきた。主演は岡田准一、同じコンビの「燃えよ剣」に続く作品である。さぞやテンポの速い映像になっているだろう。
潜入もののサスペンスである。10年前、新宿のスーパーで強盗があり、女性店員やアルバイトの高校生が銃殺された。交番勤務の兼高(岡田准一)はそれを止められなかったことを悔やんでいる。今は警察をやめている。警察組織からヤクザ組織「東鞘会」に潜入し、秘密ファイルを奪いかえすというミッションが与えられる。金があれば、スーパー襲撃での被害者遺族を支援できると兼高は了承、組織に潜入する。これがプロローグ。
登場人物が多くで、人間関係がよくわからない。セリフ回しが速くて、ついていけない。老人向きではないが、それは承知である。そのうちわかってくる。ありがちな展開だから、それほど細かく筋を追わなくてもよい。
見どころではないかもしれないが、印象に残ったのは、ヤクザ集団の幹部がカラオケで「インターナショナル」を歌うシーン。インターナショナルって左翼の団結歌である。地に呪われたる者よ・・・その違和に笑ってしまうけど、それが新鮮に聞こえるところがおもしろい。
全体として、この手のものにありがちで類型的でな印象を受けた。岡田クンもスーツ姿より侍姿のほうが似合う。
台風一過、急に寒くなった。長袖にした。冬が近づいている。
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