生田寄席 今回は入船亭扇辰
しんゆり映画祭で「つゆくさ」を観た。噺家が二人出演している。瀧川鯉昇と桃月庵白酒。いずれも緩い役回り。くすりと笑える。
上映後、監督の平山秀幸さんと主演の小林聡美さんがゲストとして登壇した。撮影中の出来事などを話しいただいた。なぜ噺家をキャスティングしたのか訊きたかったが、こちらはスタッフなのでできなかった。
この映画、中山千夏の「あなたの心に」がエンディングで流れる。草笛を吹くシーンもこの曲だった。なつかしい。高齢者向きの映画と限定するわけではないが、ゆったりした映画を観たい人にはオススメ。11月5日にもう一回上映される。
「つゆくさ」を評して、ほっこり系ですと語っている人がいた。ほっこりほ、ほかほかした温もりがあるといった意味。新しい用法である。新明解国語辞典(第八版)を引くと、形状が丸い様子といった意味しか載っていない。(実際の言語生活に国語事典が追いついていない例)
映画祭の谷間、生田寄席に行ってきた。今回の演者は入船亭扇辰。ベテランの上手い噺家さんだ。大仰な語り口が笑える。きょうは、なにを演るのか。「なす娘」か「雪とん」あたりを予想してみた。
今回の演目は「雪とん」「さじ加減」の二席だった。みごと的中。扇辰の「雪とん」は何度か聴いている。得意ネタである。ほかに演る人はいないんじゃないかな。
もうひとつの「さじ加減」は大岡裁きもの。これも高座にかかるのは珍しいと思う。
いつものように大仰な仕草。目をむいて大声を発する。これがなんとも可笑しいんだよね。
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