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2022年11月 7日 (月)

 赤いふんどし

 井上章一の『ふんどしニッポン』は、ふんどしの歴史というか、風俗史、考現学のような書物である。

 ふんどしの種類について触れている。ふんどしといえば、越中六尺しか知らなかったが、もうひとつ、もっこ(畚)ふんどしがあるということだ。もっこ運びのもっこである。布の両端をひもでつなげた形状で、ビキニショーツと似ている。腰のあたりはひもでつながれているビキニパンティと言うべきか。

 ふんどしで思い出すのは、赤いふんどし、赤ふんである。小学生のころ(昭和30年代)は、水泳パンツであり、だれもふんどしを着けなかった。もうふんどしは駆逐されていた。

 Dsc_2917

  ところが、臨海学校で赤いふんどしを着用する中学校があった。名古屋の東海中学である。私立の男子校。当時から進学校と言われていた。わたしは小学校の頃、多少成績がよかったので、そこに行くよう進められた。

 まず赤ふんが浮かんだ。行きたくねえ。さいわい別の学校に合格したので東海中学を受験せずに済んだ。赤ふんの男子校はダサイ。

 気になったので、東海中学、赤いふんどしで検索してみた。どうやらいまでも続いているらしい。伝統である。

 思い出したのが、石原裕次郎の「赤いハンカチ」。

 アカシアの花の下で あの娘がそっと瞼を拭いた 赤いハンカチよ・・・

 赤いハンカチよの部分を赤いふんどしよと歌った。中学生の頃だ。むじゃきなものだ。ハンカチの代わりにふんどしで瞼を拭いた、のだ。

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 ついでのひとこと

 しんゆり映画祭の本祭は昨日で終わった。ぶじ済んでほっとしている。予想以上の入りだった。ハイライトは田中泯さんの登場である。「名付けようのない踊り」の上映後のトークに2回とも出演していただいた。ライブとリモート。とりわけライブでは盛り上がり、時間が大幅に延びた。別会場での設営だったので多少の延長は可能となる。ふか~い内容(ひとことでは言えない)であった。

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コメント

学習院の臨海学校では赤ふんの伝統があるらしいですが、いまはどうなのでしょう。
今の天皇が赤ふんで泳いでいたのをニュースかなにかで見たことがあります。

40年ぐらい前、中野のプランBで田中民の踊りを見たことがあり、感動しました。
観客はたった5人ぐらいでしたが、みんなその踊りに呑み込まれていました。
感ずるままに動く、人間はここまで動ける。稀有な踊りてだと思います。

コメント ありがとうございました。

珉さんは、思いがけず明るくておしゃべりでした。
たくさんの人が集まってくれて楽しかったんだと思います。

スタッフボランティア着ているTシャツが気に入ったようで、
一枚差し上げました。
2度目のリモートでは、そのTシャツを着ての登場でした。

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