「アフター・ヤン」
12月になり、急に寒くなった。ケヤキはほとんど葉を落とし、冬らしいたたずまいとなった。
イオンシネマでは「母性」や「ザリガニの鳴くところ」をやっている。それを横目で見ながら、アートセンターで「アフター・ヤン」を観てきた。
AIロボット(アンドロイド)ものである。クローン・ロボットともいう。この手のロボットを扱った映画は多い。鉄腕アトムのようではなく、誤作動するとか、故障するとかといった設定のものが多く占めているような気がする。今年観たものでは「タング」がそうだ。ポンコツロボットとの友情を描いたものである。
アンドロイドロボットのヤンは温かい両親と妹のミカとともに暮らしている。写真がその家族。ある日、ヤンは突然故障してしまう。肝心な部分が壊れており簡単に修理できない。父親は修復のためあちこち駆け回るがうまい手だてはない。ただ、ヤンの体内には映像メモリーが遺されていることがわかった。その映像、断片的なメモリーが映し出される。
ヤンは中国人風。ミカも中国人の娘である。親とのつながりはない。
中国茶に対する深い見識や老子の思想が語られる。日本の茶の湯のようなもので、その点はわかりやすいのだが、老子の世界となると、これは難解である。
自然光だけで撮られているので、映像は暗い。とくに室内がそうだが、屋外も薄暗い。夕暮れのよう。
日が傾く時間に茶の湯を静かにたしなんでいるような気分の映画である。深田晃司監督に似たような映画があったのを思い出したが、タイトルが思い浮かばない。ネットで調べればたちまちわかる。しかし、わからないままのほうがよいような気がする。そのままにすることにした。いつか思い出す。
中国色が色濃いが、監督のココナダは韓国系のアメリカ人。テーマ曲は坂本龍一だそうだ。多国籍である。
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