グランマ・モーゼス
わが家の玄関には、グランマ・モーゼスの絵が掛かっている。
10年以上前に、新宿にあるSOMPO美術館で買った。もちろん模写品。本物は、ゴッホの「ひまわり」のそばに展示されていた。
グランマ・モーゼスの名は50年以上前、大学時代に知った。アメリカ文化を紹介するテキストにその名があった。多くに人に愛された画家との紹介であったが、どんな絵を描いたのかはわからなかった。今ならネットでたちまち調べられるだろうが、当時はムリ、それ以上調べることはなかった。名前だけが記憶の奥に残った。
それがよみがえった。「ひまわり」の横にグランマ・モーゼスの名前があった。ああ、これがモーゼス、こんな絵を描いていたのだと知った。素朴な、いなかの風景。しろうとっぽい絵であるが、なぜか人を惹きつけるものがあった。後日、ふたたび出かけ、模写絵を買った。家人の了解を得て。
去年だったか、日本でも展覧会が開かれた。評判がどうだったかは知らないが、いくばくかのファンは増えたんじゃないかと思う。
筆遣いのテクニックがどうのこうのと言う評論家もいるだろうが、そんなことはどうでもよい。眺めていて、飽きない。そこがいい。
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