新百合ヶ丘落語会 雀々・兼好
ダブルブッキングしてしまった。
文珍独演会のチケットを取っていたのを忘れて、同じ日同時刻の落語会のチケットを買ってしまったのだ。私としたことがと言いたいところだが、年のせいか、うっかりミスが多くなった。その一例がこれ。
どうするか。妻に言うと、行く!行く! 文珍なら聴きたいとの返事。ならば今回は文珍は妻に回して「新百合ヶ丘落語会」に行くことにした。こちらの主な演者は桂雀々と三遊亭兼好。人気の噺家である。人気の演者が新百合ヶ丘でバッティングすることもなかろうと思うが、たまたまのことであろう。
で、演目
雀々 代書屋
兼好 お見立て
雀々は会場を間違えて市民館に行ってしまったという。多くの人が並んでいる。これはうれしいと思ったのだが、文珍独演会だった。ちなみに二つの会場はすぐそば。5分と離れていない。
こちらの21ホールは3分の1の入り。文珍の方はたぶん満席だろう。
まくらで若旦那について。大師匠(米朝)の息子は典型的な若旦那。いつもにぎやかで明るい。ツメが甘いところも若旦那。ふだん化粧をして高座にあがる。雀々はその仕草を大仰に演る。笑える。その化粧の様子をみて米朝は絶妙のつっこみを入れるんだそうだ。息子とは米團治。小米朝時代のエピソードだろう。
「代書屋」は軽い滑稽噺だが、これをさらにおもしろおかしく大仰にやる。汗をかきかきやるのが雀々風である。
兼好もいつもどおり明るくとばす。おとぼけの中にちょっぴり毒を交えて笑わせるのが兼好流である。
前座の噺や大神楽もあったのだが、それはいらないと思うが、大きな声では言えない。
帰宅した妻にどうだったと聞くと、ほぼ満席だった、すごくおもしろかったという返事。1000席の大ホールがほぼ埋まったとはさすが文珍。三席やった。演目を写真に撮っておいてもらった。
「携帯供養」「宿屋仇」「天狗裁き」。「携帯供養」は新作だから、内容はわからない。
次回の文珍独演会はぜひ一緒にと妻は言う。はい、了解。
ついでのひとこと
大相撲中継。初場所11日目、客席に雀々がいるのをみつけた。マスクをしているが、雀々にまちがいない。相撲も観るんだ。
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