「崖上のスパイ」
チャン・イーモウ監督作品「崖上のスパイ」をアートセンターで観てきた。さして評判になっていないが、チャン・イーモウなら観ておきたい。
スパイ・サスペンス。スパイものはわかりにくいものが多い。見方だと思っていたら敵のスパイだったり、密偵が寝返っていたりする。チラシには登場人物の相関図が載っている。たぶんややこしい内容なんだろうなと覚悟する。
1934年の冬、ソ連で訓練を受けたスパイチーム4人が「ウートラ計画」を実行するため満州ハルピンに潜入する。秘密施設にいる同胞を国外に脱出させ、日本軍の蛮行を世界に知らしめるという作戦である。しかし、その作戦はライバル組織である特殊警察に関知されていた。敵につきまとわれ、一人は捕捉される。一方で、敵組織に潜り込んでいる仲間に助けられたりもする。ウートラとはロシア語で夜明けのことだそうだ。
と、書いてみたものの、誰が敵で仲間なのかわからない。これは敵組織も同じ。情報が漏れていることを疑う。そもそもスパイチームと特殊警察がライバルになっていることがわからない、
わからないなりに観ているうちに、画面に引きつけられる。ハラハラする展開、冬のハルピンの町並みの厳しさ、激しいカーチェイス・・・さすが名匠の仕事である。エンディングへの収束もうまい。
映画館で上映されているのは「黄金狂時代」。チャップリンへのオマージュであろう。
ひとつ付け加えると、スパイチームの一人・小蘭を援ずる女優さんは可愛い。10年前の石原さとみといったところ。こういう女優、チャン・イーモウの好みなんだよね。
ついでのひとこと
きのう、麻生川沿いの散歩道を歩いた。桜は三分咲き程度。都心と比べると一週間ほど遅い。今週末が満開になる。
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