生田寄席 瀧川鯉昇
生田寄席、瀧川鯉昇独演会に行ってきた。
満席。チケットは早々に売り切れになったそうだ。さすが人気噺家である。
先月70歳になった。50代のときより60代のときの方が、年齢を増すごとに人気が出てきた。鯉の滝昇りである。
円熟味が増したというべきか、ゆるやかな脱力感がオーラを発している。チーズは熟成が増すほど旨くなるが、あれと同じ。当たり前だが、フレッシュ感はない。
開口一番は、地元在住の立川うぃん。演目は、転失気だった。
鯉昇は三席。
素人鰻
質屋蔵
ねずみ
いずれも古典噺。ねずみはポピュラーな演目、質屋蔵はそれほど聴かない。
コロナ前の鯉昇さんはモンゴル人を登場させるとか、改作やオチを工夫した噺が多かったが、今回はオーソドックスであった。もちろん鯉昇流のくすぐりはあって、区役所の近くに住んでいるせいか、生活保護の窓口にやってくる人たちの仲間のように思われている節があるとマクラで笑わせていた。
遠赤外線のようなほんわかした温もりがある。長屋に住む人のいい隠居さんといった雰囲気だが、もちろん、計算尽くされた芸である。並の噺家ではまねできない。
さて、花粉が舞っている。花粉症患者にはうっとうしい季節である。洟水が垂れ、目がかゆくなるのだが、いい落語を聴いていれば、しばしイライラは治まる。
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