「フェイブルマンズ」
スピルバーグ監督の「フェイブルマンズ」を観てきた。自伝的映画という。スピルバーグが6歳のとき観たのは「地上最大のショー」だった。
年齢はわたしよりひとつ上。ほぼ同い歳だが、6歳ころ、どんな映画を観たかの記憶はない。小学校高学年になって東映のチャンバラものや日活アクションを観た。洋ものではディズニー。映像の美しさにみとれた。
さて「フェイブルマンズ」。主人公サムは「地上最大のショー」によって映画に目覚める。映画には列車が激突、転覆するシーンがあるが、それを模型電車で再現しようとする。親から借りた8ミリカメラで激突シーンを撮影する。それが家族に受けた。以後、家族の記録のほか劇映画も撮る。西部劇や戦争もの。サイレントである。銃撃シーンを撮るが、いまひとつ迫力がない。閃光がないからだ。フィルムに小さい穴をあけることを思いつく。あたかも銃弾が発射されたようにである。なるほど、うまいことを考えついたものだ。栴檀は双葉より芳しである。
父親はコンピュータ技術者、母親はピアニスト。仲のよい家族であったが、父の友人と母がつきあっていることを知ってしまう。が、家族関係は崩れることはない。
父親の転職で北カリフォルニアに移住する。高校に通うが、いじめに遭う。ユダヤ系だと差別される。いじめっ子に追いかけられる。このあたり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を連想させる。体格のいいいじめっ子はビフのようである(ビフって、わかりますよね)。
映画は20歳ぐらいまでを描いている。スピルバーグがどのように映画に関わるようになったかがわかる。もちろんフィクションも混じっているだろうが・・・。
スピルバーグにしては遊びが足りないようにも感じた。落語の人情噺でも、途中でちょっとくすぐりを入れて笑いをとるような間である。それが少ないような・・・、最後にそれがあった。ジョン・フォード監督が登場する。地平線の映像アングルをどうするかといった問いを発する。大げさにやる。このシーンが笑える。
ジョン・フォードが実際にどう言ったかは不明だが、なるほどと思う。これを簡単に説明するのは難しい。知りたければ映画を観てほしい。
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