三三・左橋 二人会
毎年、新百合ヶ丘では、ゴールデンウイークを中心に「アルテリッカしんゆり」というイベントが開催される。音楽・演劇・芸能などの芸術祭である。
昨年は、落語会が三つ開かれた。三連チャンで観た。無駄に金をつかったような気もしないではない。
今年は、落語は一つだけ。他に寄席演芸がある。
柳家三三と初音家左橋の二人会に行ってきた。三三はもう若手とはいえない中堅どころの噺家。噺のうまさは折り紙付き。人気もある。左橋は地元が川崎。先代金原亭馬生ゆずりの噺家である。本寸法。三三におとらずうまい。
今回の演目
左橋 権助魚
三三 茶金
三三 たけのこ
左橋 文七元結
三三はマクラで平塚ネタ。平塚はずっと湘南になりたいと思っている。平塚のままでいいではないか、その心根が卑しいと語る。このマクラ、以前、どこかで聞いたことがある。鉄板ネタか。平塚ではやらないだろうが。
「茶金」は「はてなの茶碗」ともいう。茶碗がもれる、それが不思議だと首を傾げる。これが発端となる。丁寧に演じた。後半の「たけのこ」は軽く短い演目である。季節にはぴったり。
「権助魚」は女将さんが亭主の浮気を疑うところから始まる滑稽噺。トリは人情噺の代表格の「文七元結」。長くなる噺だが、わりとあっさりまとめていた。過剰にやらないところがよい。
気になったというか気がついたのは、三三の出囃子である。むかしと違う。童謡の「鞠と殿様」。いつから変えたのか、それともたまに変えてみたのか。「鞠と殿様」は林家彦いちのおなじみの出囃子だとの頭があるので、出囃しを耳にしたとき、彦いちが飛び入りで出てくるのかと思ってしまった。
ま、この出囃子の話題、マニアックでトリビア、どうでもいいことだけどね。
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