八起寄席
寒空はだかというピン芸人がいる。いくつかの替え歌を歌い、最後に、東京タワー、東京タワーと歌う。ただそれだけ。ゲッツ坂野の芸風と同じ。これで食えるのかと思うが、芸人として生き延びてきた。
その寒空はだかが今回の「八起寄席」に出演する。演者と演目は次の通り。
春風亭かけ橋 かぼちゃ屋
三遊亭兼好 厩火事
寒空はだか 漫談
立川志の春 不動坊
落語はどれもおなじみの古典噺である。「厩火事」は、女房が、亭主がほんとに愛情をもっているかどうか試すという噺である。女房のひょうきんな態度をにぎやかに演じる。これが可笑しい。兼好の芸風がひかる。
「不動坊」はわたしの好きな古典噺である。CDを含め何人もの「不動坊」を聴いている。オマエ、やってみろと言われればできないことはない。と言いたいところだが、それはムリ。ゆうれい役のせりふならできる。「四十九日も過ぎぬのに嫁入りするとはうらやましい」。
志の春はオーソドックスに演じた。でも、オチだけは変えていた。
帰り道、わたしは、東京タワー東京タワーと無意識のうちに口ずさんでいた。
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