「TAR/ター」
ケイト・ブランシェットとケイト・ウィンスレットをよく間違える。どっちだったかわからなくときがある。名前だけでなく風貌も似ている。芸風、役どころは少し違うのだけれど、間違えてしまう。
ブランシェット主演の「TAR/ター」を観てきた。
ベルリンフィルの主席指揮者となった才能豊かな女性、リディア・ター(ケイト・ブランシェット)が主人公である。レスビアンで女性パートナーと養女の三人で暮らしている。養女にはパパと呼ばせている。
飛ぶ鳥を落とす勢いのさなか、パワハラの告発があったり、周りに自殺者が出たりしてネット炎上の世界に巻きこまれていく。
みどころは、マーラーのシンフォニー5番のライブ録音風景である。カメラアングルもサウンドもすばらしい。もうすこし聴いていたい気分になる。チェロ協奏曲の練習風景もよい。
彼女は窮地に追いつめられていくわけだが、断片的にしか経緯はあきらかにされない。でも、わからないわけではない。
トップに立つ女性の転落であるけれど、再生(再生の兆し)も描かれている。
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