愛玉子
フクシマの処理水放水にあわせて中国は日本からの海産物の輸入を禁じた。なんと手回しがよいというか過剰反応というか性急な対応である。
中国は、正しくは中国政府は、とつぜん方針を変えたりすることがある。説明をしないまま実施する。コロナ流行時の入国規制もそうだった。これらの対処を、ひとことで言えば、いじわる外交である。悪意を感じる。外国人にはそう映る。
昨年だったか、台湾からのパイナップル輸入をとつぜんストップした。理由は害虫が見つかったからというが、はたしてそうなのか。ことしになって台湾からのマンゴーの輸入も禁じた。これも害虫がいるからとか。
台湾の果物農家にとっては大打撃となる。害虫うんぬんに根拠はない。打撃を与えることが目的であることは明らかで、悪意を込めたいじわる政策である。
中国との取引には、突然取引が断たれるリスクに留意しておく必要がある。
はなしは変わって朝ドラ「らんまん」。オーギョーチ(愛玉子)が登場する。台湾産のフルーツである。ゼリー状にして食べる。これを万太郎がおみやげとして日本に持ち帰る。
台湾といえば愛玉子である。むかし、20年ほど前だったか日本でもちょっとブームになったことがある。三浦友和主演の映画で愛玉子を看板にする店(食堂?)が映し出された。二人連れがひたすら都心まで歩くロードムービーだった。映画の題名は・・・、あとになって「転々」であることを思い出した。 オーギョーチ、台湾、転々、私の連想はこうつながっている。
むかしのブームはたちまちしぼんだ。今回の連ドラでどれほどオーギョーチが知られるかわからないけど、多少は輸入が増えるだろう。
昨年、日本は台湾からのパイナップルの輸入を増やした。マンゴーが増えているかどうかは知らないけど、オーギョーチももっと増やしてもよい。アタシは食べます。
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