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2024年1月20日 (土)

 文珍独演会

 桂文珍の独演会に行ってきた。二年ぶり。昨年はチケットを買っていたのだが、それを忘れて桂雀々のチケットを買ってしまった。どちらに行くか。妻に事情を話すと、文珍を聴きたいと言う。で、妻に文珍をやり、わたしは雀々を聴くことになった。その夜、妻に感想を訊くと、すごくおもしろかったとのこと。ふーん、やっぱりそうか。

 で、二年ぶりとなった。

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  今回の演目

 老婆の休日

 落語記念日

 星野屋

老婆の休日」は文珍お馴染みの噺。得意ネタである。初演から45年になるという。なんど聴いてもおもしろい。

  ギャグの一つを紹介しておくと・・・、 ある老婆。からだのどこを押しても痛い。肩を押しても腹を押しても痛い。ひとの肩を押しても痛い。この歳になり、ひとの痛みがわかるようになった。もうダメかと、病院に行くと、指の骨が折れているとの診断だった。

落語記念日」は新作。昨年の12月につくったばかりという。未来の話である。VRなどAIの技術が進んで落語が絶滅してしまった。落語を知らない世代に、扇子や手ぬぐいの使い方を説明するのだが、トンチンカンな展開となってしまう。これも笑わせるが、まだ発展途上にあるストーリーだとも言える。

星野屋」は古典噺。旦那がお妾さんに別れ話を持ち出す。これが心中しようということになるのだが、そこは海千山千の二人。ばかし合いとなる。

 いつ聴いても文珍はおもしろい。笑わせるツボを心得ている。それだけではない。サービス精神にあふれているというか、観客を大切にしている。さすが、大看板である。

 

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