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2024年1月24日 (水)

シネマ歌舞伎「唐茄子屋」

 銀座で飲み会があった。それまでに時間がある。銀座なら東劇に近い。シネマ歌舞伎を観ることにした。演目は「唐茄子屋」。落語ではおなじみの人情噺である。宮藤官九郎が脚色している。演出も。

 クドカンだからちょっと悲しい人情劇も滑稽な舞台となる。「不思議国之若旦那」というサブタイトルがついているようにファンタジーでもある。出演は、中村勘九郎七之助獅童など。荒川良々も出ている。

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 放蕩の末の勘当。吾妻橋から身投げをしようとする若旦那の徳。これを助けた叔父から唐茄子(カボチャ)の棒手振りをやるよう命じられる。荷売りなどできない若旦那だが、なんとか助けられ、かぼちゃ二つ残して売れる。とある貧乏長屋で弁当を広げるのだが、腹をへらした子供に弁当を与え、さらに母親に売り上げの金を渡してしまう。それを見つけた大家が溜めた家賃の代金だと財布を取り上げてしまう。悲嘆した母親は首をくくるのだが・・・。落語だと悲惨なストーリーとなるパターンもある(たとえば談志は人情と悲劇をミックスさせている)のだが、ここはクドカン、ユーモアあふれる喜劇仕立ての結末にしている。最後は、これまたおなじみの「大工調べ」に展開を変えている。

 「大工調べ」では早口でまくし立てるシーンがある。聴きどころである。ここをデュエットでやる。落語通には嬉しい筋立て。わかりやすい歌舞伎となっている。

 それにしても自由奔放である。どこまでが脚本どおりか、それともアドリブなのかわからない。亡くなった勘三郎はアドリブをふんだんに入れていたが、勘九郎や獅童もおなじようにアドリブ全開。客席とのやりとりも笑える。

 落語では「待ってました!」というかけ声が入ることがある。今回の舞台、「それほど、待たしてねえよ」と返すシーンがある。笑える。

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