鶴川落語 毒吐き二人会
桃月庵白酒と春風亭一之輔の二人会に行ってきた。チラシに今回で11回目とあるが、一回コロナで中止となっているので実質10回目となる。
白酒が、寄席では「看板のピン」をやっているはずだとマクラで語っていた。バクチもの。世の話題が一平賭博で沸いているからね。
林家やま彦の粗忽エピソード(3/8の当ブログ参照。やま彦は今や落語界ナンバーワンの粗忽キャラになっている)から「粗忽長屋」に入った。
今回の演目
白酒 粗忽長屋
一之輔 うどん屋
一之輔 反対俥
白酒 花見の仇討
このところ寒い。ということで、一之輔は「うどん屋」。屋台のうどん屋に酔っぱらいがからむ噺である。小三治を踏襲している。
「反対俥」には病弱な俥曵きとやたら元気な俥曵きが登場する。元気な男が俥を曳く場面は飛んだり跳ねたりで体力がいる。若くなくてはできない。一之輔の「反対俥」にはこの元気男は登場しない。客と俥曵きが入れ替わるというオチにしていた。なるほど、これなら高齢の噺家でもできる。
チラシにはこれまでの二人の演目が載っている。すべて聴いているわけではないけれど、なにをやったかという記憶が薄い。それはともかくとして、同じ演目がないか探してみると「短命」が重なっていた。一之輔は二年連続で「百川」をやっていた。こういうチラシ、出してもらいたくないと愚痴を言っていたが、二年連続でも構わない。得意ネタだし、おもしろいからね。
二人は、今や実力・人気ともトップクラスの噺家である。それを鶴川くんだりで聴けるのは愉快である。花粉は舞っているが気分は良い。
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