八起寄席
いい若手落語家を見つけた。春風亭朝枝。二つ目。春風亭一朝の弟子である。ということは一之輔の弟弟子になる。昨年「さがみはら若手落語家選手権」で優勝した。優勝すると近隣での落語会に出演できるという特典がある。で、「八起寄席」に出演することになった。
今回の演者と演目
春風亭朝枝 のめる
三遊亭兼好 千早ふる
坂田美子 琵琶演奏
桂小文治 七度狐
「のめる」は「二人ぐせ」ともいう。「のめる」が口ぐせの男と「つまらん」が口ぐせの男二人が、そのくせを言ったら罰金という取り決めをする。何とか相手にそれを言わせようと仕掛けをするのだが・・・という古典噺である。
一人の男は察しが悪い。その察しの悪さをたっぷりじっくり演じた。観客を少しじらす。ほどよくじらす。うまい。この朝枝、さらに腕をあげるような予感がする。注目だね。
兼好はいつものように明るくテンポがよい。聴いていて心地よい。心地がよいから何度も聴きたくなる。
落語会で琵琶演奏は珍しい。演目はもちろん「平家物語」。おなじみの出だしの祇園精舎と那須の与一の場面。寄席では三味線が当たり前だが、たまには琵琶も良い。
小文治の「七度狐」は、狐に化かされる噺である。狐に石を投げつけた二人旅の男は化かされて、麦畑を川と思いこんだり、寺ではお化けと出会ったり。七倍返しを食らう。大仰にやった。狐にだまされるような噺は大仰にやるのがよい。
八起寄席では、チケットの半券10枚集めると、手ぬぐいがもらえる。写真がそれ。前回と同じデザインのものだった。ということは、この落語会にはそこそこ出かけているということだ。
引き出しには使われていない手ぬぐいがいくつもたまっている。ハンドタオルとしてバッグに入れているのだが、あまり使わない。だから、減らない。
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