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2024年3月20日 (水)

八起寄席

 いい若手落語家を見つけた。春風亭朝枝。二つ目。春風亭一朝の弟子である。ということは一之輔の弟弟子になる。昨年「さがみはら若手落語家選手権」で優勝した。優勝すると近隣での落語会に出演できるという特典がある。で、「八起寄席」に出演することになった。

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 今回の演者と演目

 春風亭朝枝  のめる

 三遊亭兼好  千早ふる

 坂田美子   琵琶演奏

 桂小文治   七度狐

のめる」は「二人ぐせ」ともいう。「のめる」が口ぐせの男と「つまらん」が口ぐせの男二人が、そのくせを言ったら罰金という取り決めをする。何とか相手にそれを言わせようと仕掛けをするのだが・・・という古典噺である。

 一人の男は察しが悪い。その察しの悪さをたっぷりじっくり演じた。観客を少しじらす。ほどよくじらす。うまい。この朝枝、さらに腕をあげるような予感がする。注目だね。

 兼好はいつものように明るくテンポがよい。聴いていて心地よい。心地がよいから何度も聴きたくなる。

 落語会で琵琶演奏は珍しい。演目はもちろん「平家物語」。おなじみの出だしの祇園精舎と那須の与一の場面。寄席では三味線が当たり前だが、たまには琵琶も良い。

 小文治の「七度狐」は、狐に化かされる噺である。狐に石を投げつけた二人旅の男は化かされて、麦畑を川と思いこんだり、寺ではお化けと出会ったり。七倍返しを食らう。大仰にやった。狐にだまされるような噺は大仰にやるのがよい。

 八起寄席では、チケットの半券10枚集めると、手ぬぐいがもらえる。写真がそれ。前回と同じデザインのものだった。ということは、この落語会にはそこそこ出かけているということだ。

 引き出しには使われていない手ぬぐいがいくつもたまっている。ハンドタオルとしてバッグに入れているのだが、あまり使わない。だから、減らない。

 

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