しんゆり寄席 餃子問答
餃子の消費量は浜松が全国一になった。宇都宮とトップを競ってきたが、そこに割り込んだのが宮崎。二年連続で宮崎がトップをとったが、昨年は浜松が巻き返した。三者は僅差、これからも三つどもえの競り合いとなる様相となっている。ま、低レベルのことで、どうでもいいトップ争いである。
わが麻生区は平均年齢が男女とも全国一となった。これに比べりゃ餃子など小さな話である。
しんゆり寄席。今回のゲストは滝川鯉昇である。鯉昇師匠は浜松出身である。
この寄席、演目はあらかじめ発表(ネタだし)されていて「蒟蒻問答」を演る。蒟蒻屋の噺であるが、鯉昇師匠は、改作して「餃子問答」にしている。前に、聴いたことがある。浜松出身だから餃子に変えた、のかもしれない。
今回の演者と演目
一玄亭米多朗 時そば(歳そば)
初音音左橋 棒鱈
瀧川鯉昇 蒟蒻問答(餃子問答)
米多朗の「歳そば」は「時そば」の改作。「今 何時か?」を「娘は何歳か?」に変えている。子供には、江戸時代の時の刻み方がわからない。それを易しく年齢に変えたもの。鯉昇師匠が子供向きに「時そば」を「歳そば」に変えてやっていた。なるほどと思い、鯉昇師匠に頼んで「歳そば」をやることを了解してもらったという。
左橋の「棒鱈」。酔っぱらいの噺であるが、数日前の「生田寄席」で入船亭扇遊を聴いたばかり。続けて同じ噺を聴くことは、ままあるけれど、それほどやられない噺を続けてということはめったにない。
トリの瀧川鯉昇は先述したように「蒟蒻問答」の餃子バージョンである。マクラはいつものようにゆるい。とぼけた味が客席を和ませる。きちんと計算されたギャグをさりげなく織り込む。ありふれた古典噺も鯉昇師匠の手になると一味ちがってくる。うまいものだ。期待通り。
けっこうな落語会でした。
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