「シェアの法則」
俳優の小野武彦さんを見かけたことがある。近くの十二神社に初詣に出かけた折である。ああ、この近くに住んでおられるのだと理解した。
その小野さんが初めて主演した映画「シェアの法則」をアートセンターで観てきた。
妻(宮崎美子)は自宅をシェアハウスとして活用している。夫の春山(小野武彦)は税理士の仕事を持っており、自宅をシェアハウスとするを面白く思っていない。妻が事故で入院することになり、しぶしぶシェアハウスの管理をする羽目になる。共同生活をするメンバーはそれぞれ問題を抱えている。不法就労が疑われる中国人の女性、キャバクラで働く子持ちの女、引きこもりの男、小さな劇団で俳優をしている青年、心に傷をもつOLなど。
春山は妻と違って厳しく接する。彼ら彼女らの生き方が気に入らない。家賃の値上げも通告する。春山の息子は同性愛者で、これも受け入れることができないでいる。
キャバクラで働く女性はサラ金に追いかけられていることがわかったり、不法滞在の女性はそれが露見してしまう。
そうした混乱が続くうちに、春山は次第に頑なな心をゆるめていく。頑固おやじが変貌していくわけである。そんなストーリー。
現代的な諸問題、LGPT、引きこもり、パワハラ被害、不法滞在、母子家庭・・・。てんこ盛りである。ちょっと詰め込みすぎの感があるが、ま、いいか。といったところであるが、事態は明るい方向に展開していく。
上映後、小野武彦さんと、脚本を書き、出演もしている岩瀬顕子さんのトークがあった。小野さんは、ご近所だから、すぐ駆けつけることができる。上映中は連日トークがある。
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