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2024年4月15日 (月)

「独立愚連隊西へ」

  アートセンターでは、岡本喜八生誕100周年特集として監督作品を月一で上映していることは以前書いた。岡本監督は生田(多摩区)にながくお住まいだった。川崎北部で撮影する映画も多く、地元の有名人でもあった。

 今回は「独立愚連隊西へ」を上映した。1960年、60年以上も前の作品である。佐藤允(マサル)、加山雄三などが出ている。

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 戦争映画、舞台は中国大陸。中国軍との戦いで大敗して連隊旗を失った。日本軍は本隊とは別の独立部隊をつくって、その連隊旗を取り戻そうとする物語である。

 戦争は悲惨なものである。愚かな人間の宿業でもある。連隊旗を取り戻すことにいかほどの意味があるのか。愚かな行為だが、それをまじめに懸命にやってしまうのが軍隊である。岡本監督はその愚かさをユーモアにくるんで戦争を描いている。

 激しい戦闘場面はない。爆弾は破裂するが、肉弾戦はない。戦死者わずか。中国軍(八路軍かもしれない)のリーダーはフランキー堺が演じているから、シリアスにはならない。ユーモアが流れている。敵は空に向けて銃を発射する。こちらも同様に空に向ける。戦った振りをする。つまり、そういうことで、反戦を描いている。

 岡本作品にはリズミカルな場面が多い。ミュージカルというほどではないが、歌が流れる。軍隊なら軍歌となるが、この映画では「燦く星座」が歌われる。

  おとこ純情の愛の星の色・・・思いこんだら命がけ おとこのこころ・・・きらめく金の星

  灰田勝彦の昭和(戦前)の名曲である。大ヒットしたが、知るのは年寄りだけだ。

 上映後にトークショーがあった。今回のゲストは、佐藤允の息子で映画監督の佐藤闘介さん。佐藤允が亡くなる2ヶ月ほど前のインタビューの映像も流された。トークショーを聴いた観客の中には、たくさんの岡本ファン、佐藤ファンがいるのがわかった。

 ついでに言うと、佐藤允は岡本監督の二軒先に住んでいた。ご近所だったのだ。公私とも、岡本組だった。

来月の上映は「青葉繁れる」とのこと。今のところ他の予定はない。観よう。

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