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2024年5月 1日 (水)

雲助・左橋二人会

 連休の合間、眼科に行ってきた。眼底の検査をするので瞳孔を開く目薬をつける。これをやるとまぶしくなって視野がぼやける。活字が読みづらい。パソコンの文字も拡大して目を凝らさないと読めない。で、昨日、書くつもりのブログを日延べした。

 二日続けてアルテリッカ演芸座に行ってきた。

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 五街道雲助初音家左橋二人会。雲助は、昨年、人間国宝となった。左橋は川崎ではおなじみの本寸法の噺家である。二人とも先代金原亭馬生の弟子。

 今回の演目

 雲助  お菊の皿

 左橋  竹の水仙

 左橋  宮戸川

 雲助  淀五郎

 いずれもおなじみの噺である。

淀五郎」は歌舞伎ものである。塩冶判官役に抜擢された淀五郎だが、切腹の場面でしくじることになる。由良助役の座頭の團蔵は淀五郎に近づかない。なぜか。淀五郎の演技にダメ出しをしていたのだ。淀五郎はそれがわからない。苦悩する淀五郎はどうやって苦境を脱するのか、そんな噺である。

 歌舞伎ものを演じるにはかなりの技量がいる。声出しが肝心。それをうまくやれる噺家は少ない。柳亭市馬ほか数人しか思い浮かばない。もちろん雲助も入っている。

 雲助はたっぷりゆったり演じた。さすがの芸。人間国宝に値する。観客も引き込まれるように聴いていた。

 雲助の「淀五郎:」は以前聴いたことがある。今日の出来はそれよりうんとよかった。心地よい気分に浸った。

 眼の方は、今朝になってほぼ回復した。といっても、点眼前に戻っただけのことだが。

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