雲助・左橋二人会
連休の合間、眼科に行ってきた。眼底の検査をするので瞳孔を開く目薬をつける。これをやるとまぶしくなって視野がぼやける。活字が読みづらい。パソコンの文字も拡大して目を凝らさないと読めない。で、昨日、書くつもりのブログを日延べした。
二日続けてアルテリッカ演芸座に行ってきた。
五街道雲助と初音家左橋二人会。雲助は、昨年、人間国宝となった。左橋は川崎ではおなじみの本寸法の噺家である。二人とも先代金原亭馬生の弟子。
今回の演目
雲助 お菊の皿
左橋 竹の水仙
左橋 宮戸川
雲助 淀五郎
いずれもおなじみの噺である。
「淀五郎」は歌舞伎ものである。塩冶判官役に抜擢された淀五郎だが、切腹の場面でしくじることになる。由良助役の座頭の團蔵は淀五郎に近づかない。なぜか。淀五郎の演技にダメ出しをしていたのだ。淀五郎はそれがわからない。苦悩する淀五郎はどうやって苦境を脱するのか、そんな噺である。
歌舞伎ものを演じるにはかなりの技量がいる。声出しが肝心。それをうまくやれる噺家は少ない。柳亭市馬ほか数人しか思い浮かばない。もちろん雲助も入っている。
雲助はたっぷりゆったり演じた。さすがの芸。人間国宝に値する。観客も引き込まれるように聴いていた。
雲助の「淀五郎:」は以前聴いたことがある。今日の出来はそれよりうんとよかった。心地よい気分に浸った。
眼の方は、今朝になってほぼ回復した。といっても、点眼前に戻っただけのことだが。
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