「辰巳」
銀座で飲み会があった。その前に、いつものように映画。渋谷のユーロスペースで「辰巳」を観た。
映画祭仲間の評判はよい。バイオレンス映画なのに女性からの評価も高い。ならば観ておかなくっちゃ。ユーロスペースはミニシアターとして評価は高い。でも、シートは古くなって座り心地はわるい。
小路紘史監督作品を観るのは初めて。いきなりの暴力。女が簡単に殺される。遺体の始末はそっちのけで、殺された女の妹・葵の感情にスポットをあてる。葵は暴力的である。これに辰巳という男が加わって、暴力はさらに続いていく。
ざっとこんな設定なのだが、残酷なシーンが多い。こういう映画、好きじゃない。嫌いな映画だ。暴力の先に叙情性があるかというと、さほど感じられない。なぜこんな映画が評価されるのか、温厚な老人にはわからない。
ふと、ある考えが浮かんだ。コリアン・バイオレンス・シネマを追随した映画ではないかと。最近はあまり観ていないのでなんともいえないが、韓国映画には暴力シーンが多い。暴力を残忍に描いてきた。たとえばキム・ギドク監督。映画の評価は高かったが、暴力も容赦なく描いた。コリアン・シネマはこの手の暴力を描いていた。「辰巳」はそのコリアン・スタイルを意識し、追随した。
そんなことを考えながら、銀座に向かった。飲み会は愉快だったが、酒が進み、一人ぶっ倒れた。泥酔。殴られたわけではないが立ち上がれなかった。
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