「ミセス・クルナス VS. ジョージ・W・ブッシュ」
2001年、同時多発テロ発生後、アメリカは犯人探しに躍起になった。タリバン掃討に乗りだし、容疑者を片っ端から捕らえて、グアンタナモ収容所に収監した。拷問で悪名高いキューバにある収容所である。
「ミセス・クルナス VS. ジョージ・W・ブッシュ」をアートセンターで観てきた。グアンタナモに収監された息子を救い出すため、奮闘した母親の物語である。実話をベースにしている。
チラシのコピーに沿ってあらすじを紹介すると・・・、2001年の同時多発テロの翌月、ドイツのブレーメンで暮らすトルコ移民のクルナス家の長男ムラートが旅先のパキスタンで、タリバンの疑いで拘束されてしまう。キューバにあるグアンタナモ米軍収容所に収監される。母親のラビエ・クルナス(メルテム・カプタン)は息子を救うためトルコ政府にも掛け合うが、のれんに腕押し、ラチがあかない。窮したラビエは人権派の弁護士ドッケ・ベルンハルト(レクサンダー・シェアー)に援助を求める。ベルンハルトは彼女の意向に沿うべく救済活動を開始する。
彼女ともアメリカに渡り、司法関係の部署を回ったり、グアンタナモに収監されている他の家族との連携を図ったりして、解放をうったえる。
ここからがながい。なかなかうまくいかない。ドイツ政府やトルコにも政府にも働きかけるが、事態は変わらない。ついには、アメリカの最高裁に正当な裁判にかけるよう訴訟を起こす.
シリアスな内容だが、ユーモラスで軽妙な場面も多い。主人公を演じたメルテム・カプタンは人気コメディアンとのこと。肝っ玉母さんぶりが軽快である。バディ役の弁護士とのコンビもよい。その分、亭主の存在感は薄い。
ワンカットしか登場しないタクシー運転手のエピソードも印象に残る。どんなエピソードかは映画をごらんいただくのがよい。
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