憲法の警告
テレビをつけると、都知事選の政見放送をやっていた。
初めて聞く政党。バカメディアだのシナ人だのと声高にしゃべっている。言論の自由だ、文句あっか、といった堂々たる言説である。
NHKなんとか党もおかしい。都知事になるのは一人だけなのに20人以上も候補者を立てるなんて・・・・、それがどうした、法律に違反してないと胸を張っている。
言論の自由もけっこうだが、なにかおかしい。日本は自由な国だからか。おとがめはない。でも・・・
これがロシアならどうか。まず、入り口で候補者になる資格はないとされてしまう。逮捕されてしまう国もある。それに比べりゃとなるけれど、必ずしも日本は自由ではない。表面的な自由はあるけれど、無視されたり、自粛を強要されることもある。
憲法では自由は保障されている。憲法12条にはこうある。
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負う。
微妙な言い回しだ。憲法は権利や義務を明示するのものだが、この12条は警告である。努力をせず油断していると知らないうちに足元をすくわれてしまうよ、といった内容である。
関心をもちつづけたい。でも、世情はぬるい。選挙は、どうでもいいような候補者であふれている。無関心が増えていく。
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