「明日を綴る写真館」
とぼけた脇役としておなじみの平泉成が80歳にして初めて映画で主演することになった。その「明日を綴る映画館」をイオンシネマで観てきた。
成さんは長く麻生区にお住まいである。わたしはかつて読売ランド前駅に住んでいた。同じマンションだった。声を交わすことはなかったが、ときおりお見かけした。
春先、80歳をすぎた小野武彦が初主演する「シェアの法則」を観た。小野さんも麻生区在住である。似ている。
麻生区は平均年齢日本一の街である。それとは関係ないけれど、なんとなく結びつけたくなる。麻生は老人が元気な街である。
さて、映画。新進気鋭のカメラマン太一(佐野晶哉)はなんとなく行き詰まりを感じていた。そんな折、ある写真館の店先に掲示されていたポートレートに目を止める。店の中を覗き、店主・鮫島(平泉成)の丁寧な対応やカメラに対する愛情に心惹かれ、弟子入りを志願する。いったんは断るが、結局、住み込みで店を手伝うことになる。
カメラワークがよい。逆光を多用したカメラアングルは新鮮で柔らかい。鮫島の写真にかける情熱を感じ、写真のもつ力にあらためて目覚めていく。
といったストーリーで、あたたかく大変けっこうなのだが、ちょっと甘い。エンディングまで優しくてわかりやすい。ちかごろ珍しい結末である。わたしがそういう映画を観ていないのかもしれない。子供向きのケーキのように甘い。
甘くて悪いか。それがどうしたという声も聞こえてくる。
ついでのひとこと
イオンシネマのロビーに先だって観た「悪は存在しない」のポスターが掲示されていた。えっ、新百合ヶ丘でもやるんかい。渋谷までわざわざ行くこともなかった。「明日を綴る映画館」とは真反対のわかりにくい映画である。わかんなくても、観たい人が多いということか。リピーターが多いんだろうな。
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