「光る君へ」
大河ドラマ「光る君へ」は好評で視聴率もよい。当然のことながら『源氏物語』もブームになっている。
2008年前後にも現在ほどではないけれどブームになったのをご記憶だろうか。『源氏物語』が書かれて1000年になるということで、関連本が出され、映画化もされた。
あのころ、源氏をざっと読んだ。さしておもしろくはなかった。というより難しかった。こちらの予備知識も不足していた。あれは入門書を読んでから現代語訳を読む。あるいは原文を横に置いて現代語訳を読むのがよいとわかった。
ストーリーは光源氏の女性遍歴を描いたものに違いないが、後半になるとそのドンファン的生き方がひっくり返る。
源氏は、父・桐壺帝の後添いである藤壺と密通し、子を生してしまう。時を経て、あらたに妻とした女三の宮を柏木(源氏の友人である頭の中将の息子)に寝取られてしまう。三の宮は懐妊する。かつて自分がやったように柏木にやられてしまう。因果応報である。
華やかな女性遍歴は、日が陰るように事態はひっくりかえってしまう。シャイニング・プリンスは光を失っていく。このストーリー展開がおもしろい。卓越している。長く読み継がれてきた理由がそこにある。
ところで、「光る君へ」、放送開始から半年になるが、まひろはいまだ『源氏物語』を書き始めていない。はやく書けよ、と言いたい。
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