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2024年7月17日 (水)

 「八起寄席」 小間物屋政談

 NHKラジオの「小痴楽の楽屋ぞめき」を聴いている。おしゃべり落語番組である。ディープな話題になることもある。今週の「碁盤斬り 柳田格之進」の話はおもしろかった。

碁盤を斬るというオチにつながる最後の場面を噺家がどう演じているかの比較である。志ん生、馬生、志ん朝、一之輔、馬石などの音声を流す。オチがきまっている古典噺でもそれぞれの工夫がある。噺家の料簡というか解釈のこころざしがうかがえた。聴き逃しサービス「ラジル・ラジル」で週末まで聴くことができる。ぜひ、ネットで聴いてもらいたい。

 映画の「碁盤斬る」も工夫がみられる。なるほどと、私は感心して観た。ところが、ラジオに出ていた小痴楽以下三人の噺家は、まだ観ていないとしゃべっていた。

そりゃ、まずいよ。噺家なら、すぐ観に行け!

 240715134358463

  はなしは変わって、八起寄席(相模大野)に行ってきた。

 今回の演者と演目

 立川志の大   初音の鼓

 古今亭文菊   お菊の皿

 林家八楽    紙切り

 三遊亭楽麻呂 小間物屋政談

 個別のコメントは省いて、トリの「小間物屋政談」について。

長講噺。30分に収めるのは難しい(やれないことはないけど)から、通常の寄席ではなかなか聴けない。独演会とか聴講の会で聴いたことがある。

 工夫が凝らされたしゃれた小説のような噺で、オチがおもしろい。なるほど、そうまとめたのかと感心する。

 取り違いの話。死んだはずの小間物屋が長屋に帰ってきて、みんな驚く。女房はすでに再婚してしまっていたのだ。とんでもないと亭主は怒って、奉行所に訴える。裁くのはもちろん南町奉行・大岡越前。結果、八方丸く収まる裁きをする。めでたしめでたし、といったストーリー。

 小間物屋が死んだと勘違いされたのは、箱根の山で追いはぎに遭って大店の旦那に手持ちの着物を与えたことによる。旦那は急死してしまい。身元は不明。着物と持っていた紙切れにより小間物屋が死んだものとされてしまったのだ。

 短編小説のような噺で、こんな小説を読んだことがあるような、ないようなそんな気分になる。

 NHKラジオの「小痴楽の楽屋ぞめき」を聴いている。おしゃべり落語番組である。ディープな話題になることもある。今週の「碁盤斬り 柳田格之進」の話はおもしろかった。

 落語の「柳田格之進碁盤を斬るというオチにつながる最後の場面を噺家がどう演じているかの比較である。志ん生、馬生、志ん朝、一之輔、馬石などの音声を流す。オチがきまっている古典噺でもそれぞれの工夫がある。噺家の料簡というか解釈のこころざしがうかがえた。聴き逃しサービス「ラジル・ラジル」で週末まで聴くことができる。ぜひ、ネットで聴いてもらいたい。

 映画の「碁盤斬る」も工夫がみられた。なるほどと私は感心して観た。ところが、ラジオに出ていた小痴楽以下三人の噺家は、まだ観ていないとしゃべっていた。そりゃ、まずいよ。噺家なら、すぐ観に行け!

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 はなしは変わって、八起寄席(相模大野)に行ってきた。

 今回の演者と演目

 立川志の大   初音の鼓

 古今亭文菊  お菊の皿

 林家八楽   紙切り

 三遊亭楽麻呂 小間物屋政談

 個別のコメントは省いて、トリの「小間物屋政談」について。

 長講噺。30分に収めるのは難しい(やれないことはないけど)から、通常の寄席ではなかなか聴けない。独演会とか長講の会で聴いたことがある。

 工夫が凝らされた、しゃれた小説のような噺で、オチがおもしろい。なるほど、そうまとめたのかと感心する。

 取り違いの話である。死んだはずの小間物屋が長屋に帰ってきて、みんな驚く。女房はすでに再婚してしまっていたのだ。とんでもないと亭主は怒って、奉行所に訴える。裁くのはもちろん南町奉行・大岡越前。結果、八方丸く収まる裁きをする。めでたしめでたし、といったストーリー。

 小間物屋が死んだと勘違いされたのは、箱根の山で追いはぎに遭った大店の旦那に手持ちの着物を与えたことが原因。旦那は急死してしまい。身元は不明。着物と持っていた紙切れにより小間物屋が死んだものとされてしまったのだ。

 短編小説のような噺で、こんな小説を読んだことがあるような、ないような、そんな気分にさせられる。

 楽麻呂さんは、それほどたっぷりとはやらない。簡潔に演じた。これで、よい。

 かつて読んだ、入れ替わりというか、人違いしてしまう小説は何だったか、記憶を掘り起こそうとしたが、出てこない。ちょっともどかしい。

 

 

 

 

 

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