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2024年7月31日 (水)

国語教科書の今

 中学一年の孫娘が来るというので、国語の教科書を見せてほしいと連絡した。

 もってきた教科書はずしりと重い。かなりのページ数。ぱらぱらめくっただけだが、けっこう充実していることがわかる。中一にしては高難度のものもある。ガイド(解説)も的確。教科書は進化している。私が中学生だったときのものと比較しても詮ないことだが・・・

 最近の作家のものある。瀬尾まいこの短編が入っている。新しい科学の読み物もある。たとえば鈴木俊貴のエッセイ。四十雀の鳴き声を研究したものだ。以前、テレビ番組で観て、驚いた。四十雀が鳴き声で仲間とコミュニケーションを図っている。同じ警戒の鳴き声でも、空のタカと地上のヘビでは声を変えている。仲間はそれを区別できる。そんな最新の研究まで載せている。読解力だけでなく、科学的な好奇心を引き出すような内容になっている。

 孫は、授業は楽しいと言う。そりゃ、けっこうなことだ。

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  折しも、麻生区民館では川崎市が選定した教科書の展示会が開かれている。写真がそれ。ちょっと覗いてみた。時間があればずっといたかったが、国語教科書だけを開いてみた。

 作品が多彩。若い作者もいる。朝井リョウ、瀬尾まいこ(別の教科書にも載っている)。中原中也、谷川俊太郎の詩もある。おなじみの「朝のリレー」は複数の教科書が載せている。そして、池上彰、別役実、向田邦子、魚住りえ・・・。

 中学を卒業するまでにこれらの教科書をじっくり学べば。それで十分じゃないかと思ってしまう。大人も教科書を読んでみたらどうだろうか。

 リスキリングなどと叫ばれているが、まずは最新の教科書を読むという手もある。

 

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