「めくらやなぎと眠る女」
暑さが続く。老人がおしゃべりをしている。くそ暑い! くそ暑い! と連発している。ま、そうである。シット!
この暑さを酷暑とも猛暑とも言う。猛暑にはクソアツイとルビを振ったらどうか。
暑さの中、アートセンターに出かけ「めくらやなぎと眠る女」を観てきた。村上春樹のいくつかの短編をアニメにしたもの。短編をオムニバスのようにただつなげたものではない。分割したりして流れをつなげるよう工夫を凝らしている。とはいえよくわからない。村上風幻想ワールドは観客を戸惑わせる。原作は未読。
東日本大震災のあと、小村の妻キョウコは突然家を出る。小村はキョウコがいるらしい北海道に向かう。小村の同僚の片桐は会社ではうだつの上がらない中年男。大きなかえるくんと出会い、やがて来る大地震から東京を救おうとする・・・。
こう書いてみてもよくわからない。幻想というか暗喩というか。読者や観客はきつねにつままれる。ま、かってに想像してくれということだろう。これが村上ワールドなんだろうが、わたしにはよくわからない。
かえるくんって、なんだろうか。巨大な青蛙。ジブリならトトロか。
映画が終わって外に出る。暑さは続いている。セミがうるさい。
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