喬太郎・白酒・一之輔三人会
久しぶりの落語会、夜席、柳家喬太郎・桃月庵白酒・春風亭一之輔三人会に行ってきた。目が悪くなったので、夜の外出は避けるようにしている。今回は近所の麻生市民センターだから、どこに段差があるとかすべりやすいとかわかっている。転んだりするようなことはなかろう。念のため、懐中電灯も持って。
一之輔が「笑点」メンバーになったこともあるのか、1000人収容できる大ホールは満席となった。
今回の演目
白酒 青菜
一之輔 蛙茶番
喬太郎 孫、帰る
「青菜」は夏らしいおなじみの演目。柳陰(ヤナギカゲ)という冷やして飲む酒が登場する。焼酎を味醂で割ったもの。白酒らしい悪口のギャグを挟みながらテンポよく最後のオチ。ふつう「弁慶にしておけ」となるのだが、これを、一瞬、間をおいて「べんけい」とやった。なるほど、こういうやり方もあるのかと感心した。
一之輔は縦横無尽。詳細は省くが、マクラで観客を鎮める中村獅童のエピソードなどを織り込む。「蛙茶番」は素人芝居の話。ふんどしを締め忘れた舞台番の半ちゃんは、舞台の上で着物の裾をマクってしまう。堂々と。
トリの喬太郎はいつものように見台。ひざがわるので正座ができない。演目は「孫、帰る」。ずいぶん昔、聴いたことがある。喬太郎の創作落語。CDを持っている。
おおよその筋は変わっていないが、ギャグは今どきになっている。重松清の小説を彷彿させる。死んだ孫のケンイチが登場する。オチは「覆水盆に返らず」をもじって「複数盆に帰らず」。と書いただけでは、さっぱりわからないと思うが、説明するのは面倒くさい。途中でケンイチが死んでいることがわかる。そのあたりが見せ場。
はねて、外はあいかわらず降り続いている。台風が近づいている。明日も明後日も雨か。31日には、野外でイベントがあるんだけど、ムリだろうな。
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