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2024年9月20日 (金)

「夜の外側」後編

  きのうの続き。「夜の外側」第四話は、赤い旅団のメンバーたち。誘拐には成功するが、身代金は手にしていない。メンバーには温度差がある。プロレタリア革命を謳いながら簡単に人を殺す、支援者から離反していくのではないかと穏健派は強硬策を疑う。モーロの処遇を巡って紛糾する。

 教皇側と接触するのだが、どのような手筈で接触したのかは不明。そのあたり、私がぼんやりしていたのかもしれない。

 第五話はモーロの妻を中心に描かれる。家族はマスコミから追われることになり、普通の暮らしができなくなっている。そんななかで、妻はモーロ救出に奔走する。政府要人と会い、全力を尽くすよう訴える。しかし、反応ははかばかしくない。彼女は落ち込むが、それにめげず救出を祈る。

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 この映画、苦悩を描いたものだと気づく。モーロは死の恐怖と闘いながらわずかな希望を抱く。教皇も苦悩する。なんとか救出できないものかと。モーロの妻も同様である。

 そして第六話。目隠しをされた若い神父が赤い旅団に拘束されたモーロのもとに連れていかれる。生死を確認するとともにモーロからの告解を聴く。

 で、どうなるかであるが、ここからがよくわからない。放置された車の中でモーロが見つかる。生きている。そして家族ももとへ。無事救出されたかと思うのだが、繰り返すように車で亡くなったモーロが見つかる。えっ! とおどろく。生きていたのではなかったのか。生きて見つかったモーロは替え玉だったのか。ぼんやり見ていたので、このあたりの経過はわからない。キツネにつままれたような・・・。

 といったことで、映画は終わるのだが、史実とフィクションを織り交ぜたものだとテロップが流れる。

 重厚にして奥深い。不明な部分もあるが、いい映画だ。映画のチラシに「長さを全く感じさせず、観る者に大きなカタルシスを与えるに違いない」とある。5時間40分、最後まで観たというカタルシスはあるものの、すっきりしないものが残る。もう一度みればわかるかもしれないが、さしあたっては観るつもりはない。

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