無料ブログはココログ

« 「2度目のはなればなれ」 | トップページ | 「室井慎次 敗れざる者」 »

2024年10月21日 (月)

 遊雀・萬橘二人会

 鶴川落語に行ってきた。三遊亭遊雀三遊亭萬橘の二人会。この二人会はことしで4年目になる。

 二人は仲がよい、らしい。高座では相手をからかう。萬橘のチラシの写真(あごに手をあてた写真)、なにを気取ったポーズをしているのかと遊雀はわらう。さらに、あいつはいつも着物姿、高座ではそれほどでもないが、ふだんはだらしなく、裾を引きずりながら歩いている、貧乏浪人かと客席を笑わせる。

240722154854944

 といったことはさておき、今回の演目

 萬橘  しの字嫌い

 遊雀  三方一両損

 遊雀  干物箱

 萬橘  甲府い

 いずれも古典噺。それには触れない。二人の持ち味についてひと言ふた言。

 遊雀の持ち味は軽さだろう。落語が楽しくてしようがないという気分にあふれている。落語は軽く、さらっと演じる。即興のギャグを多く織り込む。共演者との楽屋でのやりとりだったり、ひょいと思いだしたエピソードだったり。ここでしか聴けない即興ネタ。これが笑える。前に上がった演者のしゃべりをよく聴いている。これを噺に織り込む。うまいものだ。

 萬橘は反撃しないけど、途中であごに手をあてる仕草をして笑いをとる。ま、互いに楽しんでいる。客席にもその楽しさが伝わってくる。

 萬橘の落語のうまさについては何度も書いているから省く。とぼけた雰囲気に味わいがある。

 帰り、鶴川駅で電車を待つ萬橘師匠を見かけた。着物姿だった。ちょいと挨拶をして、着こなしを7チェックした。

 だらしなくはないけれど、ぱりっと着こなしているわけではない。胸元が少しはだけていた。きりりとしてないところが、萬橘らしい。芸風に似合っている。

 

« 「2度目のはなればなれ」 | トップページ | 「室井慎次 敗れざる者」 »

落語」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 「2度目のはなればなれ」 | トップページ | 「室井慎次 敗れざる者」 »