遊雀・萬橘二人会
鶴川落語に行ってきた。三遊亭遊雀と三遊亭萬橘の二人会。この二人会はことしで4年目になる。
二人は仲がよい、らしい。高座では相手をからかう。萬橘のチラシの写真(あごに手をあてた写真)、なにを気取ったポーズをしているのかと遊雀はわらう。さらに、あいつはいつも着物姿、高座ではそれほどでもないが、ふだんはだらしなく、裾を引きずりながら歩いている、貧乏浪人かと客席を笑わせる。
といったことはさておき、今回の演目
萬橘 しの字嫌い
遊雀 三方一両損
遊雀 干物箱
萬橘 甲府い
いずれも古典噺。それには触れない。二人の持ち味についてひと言ふた言。
遊雀の持ち味は軽さだろう。落語が楽しくてしようがないという気分にあふれている。落語は軽く、さらっと演じる。即興のギャグを多く織り込む。共演者との楽屋でのやりとりだったり、ひょいと思いだしたエピソードだったり。ここでしか聴けない即興ネタ。これが笑える。前に上がった演者のしゃべりをよく聴いている。これを噺に織り込む。うまいものだ。
萬橘は反撃しないけど、途中であごに手をあてる仕草をして笑いをとる。ま、互いに楽しんでいる。客席にもその楽しさが伝わってくる。
萬橘の落語のうまさについては何度も書いているから省く。とぼけた雰囲気に味わいがある。
帰り、鶴川駅で電車を待つ萬橘師匠を見かけた。着物姿だった。ちょいと挨拶をして、着こなしを7チェックした。
だらしなくはないけれど、ぱりっと着こなしているわけではない。胸元が少しはだけていた。きりりとしてないところが、萬橘らしい。芸風に似合っている。
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