「2度目のはなればなれ」
マイケル・ケインが、これが最後の映画出演と表明している「2度目のはなればなれ」を観てきた。マイケル・ケインは現在92歳。立派な歳だ。引退にふさわしい映画だった。
実話をベースにしているという。バーナード(マイケル・ケイン)Dディ70周年の記念式典に出るため老人ホームを抜け出してフランス・ノルマンディーに向かう。ツアーは満席だったため一人で船に乗る。フラッシュバックのように戦闘シーンがよみがえる。
無断で出かけたため、ホームは大騒ぎになる。妻のレネ(グレンダ・ジャクソン)は夫は必ず返ってくると信じているから静かに黙っているだけ。バーナードは同じ式典に向かう退役軍人と知り合い、ホテルの一緒の部屋に泊まる。そしてそれぞれを語り合う。
上陸作戦中、仲間を死なせてしまったのを悔いている。その場面がくりかえし蘇る。「プライベート・ライアン」か「史上最大の作戦」のような戦闘シーンである。妻と出会った頃のこともなつかしい想い出として映し出される。この回想シーンが昔の名作映画を観ているようである。
式典の座席は同泊した元軍人が用意していたが、それをパブにいた元ドイツ兵に譲る。自分はかつての仲間が眠る墓地に向かう。ざっとこんなストーリー。彼の動向はマスコミに知られることになる。行方知れずの老人がひとりでこんなところまで来ているとは・・・といった新聞紙面。大仰に「大脱走者」だと書く。
感動的なんだろうが、涙を流すほどではない。そのあたりはほどよく演出されている。
ただ、気になるのはタイトル。日本語の「2度目のはなればなれ」はそうなんだろうけど、わかりづらい。恋人(現在の妻)と戦争で引き裂かれ離ればなれとなったのが最初。2度目が今回、ということなんだろう。原題の「グレート・エスケーパー」は、たしかにそうなんだけど、ちょっと大げさ。
しかし、まあ、老人には心地よい映画だ。老人ホームで映画をやるならこれだね。
マイケル・ケインは引退したけれど、日本語字幕を担当したのは戸田奈津子さんは88歳。まだ現役でがんばっている。
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