「二つの季節しかない村」
急に寒くなった。ついせんだってまでは夏日が続いたのに、季節は秋を通り越して冬。四季がなくなりつつあるのか。
アートセンターで「二つの季節しかない村」を観てきた。トルコ映画である。舞台はトルコ東部の片田舎。ほとんど雪景色。遠くにエルブールズ山脈が見える。美しい村である。
美術教師のサメットはこの村の学校に赴任して4年になる。なんとかこの村からは抜け出したいと思っている。時にいらだって声を荒らげることもあるが、生徒からは慕われている。持ち物検査で女生徒セヴィムが書いたラブレターが見つかる。セヴィムはそれを返してくれとサメットにうったえるが、返さない。セヴィムはサメットともう一人の教師から触られたと訴える。校長は保身の気持ちもあり地域の役所(教育委員会?)に報告する。しかし、ことをあらだてたくはない。事態は収まるが、噂は静かに広がる。こここまでが前半。
後半は、同僚の英語教師スライの話となる。彼女は美人、しかし足を引きずっている。あとで義足であることがわかる。宗教対立とかクルド問題もあり、その騒動に巻き込まれた事故であった。彼女は活動的で、反政府の立場である。サメットは穏健派というか事なかれの立場。二人は議論を繰り返す。スライはサメットの態度を責め立てる。
この議論は激しく長く続き、人生観のやりとりとなる。字幕を読むのに追われてなかなか意味がつかめない。考えがまとまらないが、ま、どうでもいいか。
このあとあれこれあって、サメットは自分の狭量さを自覚することになる。これ以上は書かないでおく。ひとつだけ記すと、最後にセヴィムがふたたび登場する。
それにしても長い映画だった。上映時間は3時間18分。そんなに長いとは思っていなかった。3時間過ぎたあたりで尿意が気になり、トイレに駆け込んだ。すっきりした。
2時間近くに縮めてもいいんじゃないか。そのほうがすっきりした映画になったような気がする。
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