「ゴンドラ」
風変わりな映画を見た。「ゴンドラ」、ジョージアの映画である。
チラシによると、実在のゴンドラで、ソ連時代に作られたものだそうだ。現在も稼働している。
ゴンドラの乗務員として働く二人の女性の物語。ゴンドラの乗客はほとんどいない。家畜や棺を乗せることもある。のんびりしたものである。
退屈しのぎに相手のゴンドラに果物や花を投げ込んだり、ときにはゴンドラをデコレートさせる。眼下の村人たちもゴンドラに手を振る。車椅子の老人をゴンドラにぶら下げることもある。
ファンタジーである。セリフもナレーションもない。したがって字幕もない。聞こえるのはゴンドラのモーター音、風のささやき、笑い声、そしてBGM。絵本を実写にしたような映画だと思えばよい。
ジョージアはながくソ連の圧力のもとにあった。ソ連崩壊後もロシアの侵攻による南オセチアやアルハジアでの内戦があった。いまもつづいていて、ジョージア映画と言えば、内戦下を描いた物が多い。ところが「ゴンドラ」はそうした政治とか社会情勢はいっさい描かれない。
絵本か漫画の世界である。ぼんやり観るがよい。
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