かかとで祈る
寒くなると、かかとがひび割れるようになった。
老化で肌に潤いを与える機能が衰えてきている。乾燥と寒さがそれを加速させてひび割れを生じさせる。放置すると裂け目が広がり痛みをともなう。血がにじんでくる。
メンソレータムかニベアを擦り込む。指先で擦り込むのだが、塗りにくいところがある。両足のかかとをこすり合わせると、まんべんなく塗れる。
かかとだけでなく足裏全体をこすり合わせれば、南無阿弥陀仏と祈っているようでもある。
金子光晴に「落下傘」という有名な詩がある。落下傘で降下するとき、足をこすり合わせで神に祈る。手が使えないからね。
どこへたどりつくのかわからない。たよりない。この足の下にあるのは・・・わたしの祖国。ゆれる日の丸、「神様、どうぞ。まちがひなく、ふるさとの楽土につきますやうに」
ユーモアもあっていい詩だ。
ところで、ニベア。日本だけの商品かとおもっていたら、ヨーロッパでは至るところで売っている。ドラッグストアーだけでなく、高速道路の売店、どこでも売っている。インターナショナルな保湿クリームなのだ。ドイツのスキンケア会社が発祥らしい。
かかとの方は、ニベアのおかげで、スベスベ。というのは大げさだが、ひび割れはいくぶん治まっている。
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