地場野菜 万福寺にんじん
セレサモス(農協)の直売所の前を通ったら、万福寺にんじんが並んでいた。一本買った。家に帰り、長さを測ってみたら85センチあった。
川崎北西部ではひっそりと栽培されている。専業農家での栽培はわずかで、ほとんどが家庭菜園である。だから売りに出されるのは少ない。幻のにんじんとなっている。
先だって、万福寺にんじん品評会が開かれた。かつて盛んに栽培され、この地域の代表的な野菜だったが、絶滅状態にある。なんとか栽培を続けようと、普及に乗り出したグループが品評会を開き、伝統継承に努めてきた。
色は濃く、香りも高く、食べて旨いのだが、栽培が面倒なのだ。収穫まで5ヶ月以上かかる。虫害(アゲハにやられる)もある。掘るのも大変、簡単に抜けない。手間がかかるのだ。甘みもあって(糖度計で計ってみると11度以上あるものもあった)旨いのだが、労力の割には高くは売れない。わたしが買ったにんじんは200円程度である。
栽培でもっとも大切なのは土づくりである。品評会に長年参加してわかったことは農業とは土づくりということだ。このあたりを説明すると長くなるのでやめておく。農業従事者には常識だろうが・・・。
ということで、わが家では、お節料理には万福寺にんじんがならぶ。
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