「雪の花」
松坂桃李主演の「雪の花 ともに在りて」をイオンシネマで観てきた。
江戸時代の末期、福井藩でも天然痘が流行っていた。町医者の笠原(松坂桃李)は治療にあたっていたが治癒させることはできなかった。京都の蘭方医から、西洋では、種痘という予防接種で感染を防いでいるとのことを聞く。最新の医学であるが、それを行うには西洋から種痘の苗を取り寄せる必要がある。笠原は藩主や幕府の許可をえなければばらない。苗の入手に奔走し、ようやく許可を得ることができた。
このあたりの史実は本で読んだことがある。映画はわかりやすい。説明的でもある。だけど、NHKの歴史ドキュメンタリー番組の再現フィルムを観ているようで、映画的なわくわく感はない。
後半、牛痘のウミを子供に植え付けるなどとんでもないと抵抗があったり、子供を冬の山越えをさせなければならないなどの波乱がある。でも、ま、展開はわかっているので、ハラハラ感もない。登場人物は控え目で、礼儀正しい。ま、そうなんだろうけど。
この映画のいいところは音楽である。気持ちよい。エンドロールで加古隆とあった。なるほどと納得。